山梨のオススメのお寿司屋さん

皆さんこんにちは鮨フリーク神宮寺です。

前回の鮨ログ投稿からざっくり10か月が経ちました。

ごくごく一部の界隈から反響をいただいておりまして、寝かせに寝かせた重い筆を執りまして第二弾を認めたいと思います。

例の如く長くなりますのでご了承下さい。

今回お邪魔したのは（といっても随分前）山梨のお寿司屋さんです！

前回紹介した「いしまる」さんもスーパーおすすめなんですがさすがに埼玉県のお鮨をお勧めしてもなかなか行けないと思うので、近場のアクセスの良いお店を、、、

 

今回紹介いたしますのは、山梨市にある「いづ屋」さんです。

入口はこんな感じ。

建物は3階建てで上がピンク色、1階が緑色の飲食店にしては不思議なカラーリング。

山梨なので桃をイメージしてるのかなーと思ったのですが、ピンクがマグロ、緑がワサビ、地面を舎利に見立ててお鮨を表現しているらしいです！

まさかお店そのもので寿司を表現するとは。笑

ちなみにこの色合いは先代が改装する際に塗り替えたそうで、現在の大将の趣味ではないそうです。。。笑

こちらのお店は通常メニュー表でお鮨御膳や単品注文も可能なのですが、カウンターに座ればお任せ握りを頂けます。

この日も大将のお任せで頂きました。

握りだけや、つまみもありなど予算や好みに応じて良い感じにしてくれます

 

 

まずは、えべっさんのプレミアムな奴で乾杯。

一品目　鯒（こち）　造り

夏の白身といえば鯒です。カンカン照りの真夏に美味しくなる魚なので照りゴチなんて言い方もされます。

蛋白でさわやかな風味にもっちりとした触感が素晴らしいです。

そんな夏の風物詩的な魚が一品目に来るという事は、、、、。

そう。お店に伺ったのは夏です。笑

寿司じゃないですがネタを寝かせ過ぎました。。

季節は真逆ですが、気分だけでも味わって頂ければと思います。ご容赦ください笑

 

 

二品目　螺貝（つぶがい）　炙り

つぶは夏が旬の貝です。生でももちろん美味しいですが、炙る事で香ばしい香りと旨味が格段に強調されます。

温度が上がる事で甘みも強く感じます。一人分をわざわざ炙ってくれることが嬉しいですね。

 

 

三品目　白海老　握り

続いて白海老の握りです。富山県をはじめとする日本海側で獲れるエビの仲間です。桜エビなんかと割と似た仲間です。

剥くのにすごく手間がかかるので、実質手間賃と言っても過言ではないです。笑

上に竹炭の塩がかかっています。ねっとりとした甘みとシャリが合わさるとこの上ない味わいです。

 

四品目　春子（かすご）　酢締め

マダイ、チダイ、キダイなどの鯛の２０ｃｍ以下くらいの小さいものを纏めて春子と呼びます。

江戸前鮨には欠かせないネタです。この日は握りではなくつまみで頂きました。さっぱりした身と皮の風味が良いです。

 

 

五品目　新イカ　握り　げそ炙り

初夏の頃にスミイカの小さいのが出回ります。それを新イカと呼んで寿司屋さんでは珍重します。

大きいスミイカはサクッとした触感が魅力的ですが、新イカはとにかくプリッと柔らかいソフトな食感です。

1年でこの時期しか味わえない味覚なので、出会えるとウキウキします。

ゲソを炙って出してくれました。酒飲みには堪らないですね笑

 

六品目　ウニ　小丼

ウニって冬のイメージありませんか？？実は多くの種類が旬は夏なんです。

軍艦にしたり握りにされることが多いですが、こちらでは可愛らしい一口丼で出してくれました。

これはもう技術云々ではなく素材のうまさですね。笑笑

 

 

七品目　太刀魚　。。。

太刀魚の塩焼きだったか、、、、若狭焼だったか。。。

すみません忘れてしまいました。笑

良いつまみです。太刀魚は焼いた時に一番おいしくなる魚だと個人的には思います。

 

お酒　澤屋　まつもと　守破離

ここでお酒を、、、

まつもとは今や知る人ぞ知る銘酒ですね。

守破離というシリーズです。

私お酒はあまり詳しくないので、、、、・

おいしかったです笑

 

八品目　煮ダコ

いづ屋さんのタコはいつも絶品です。

良い塩加減で本当に噛むほどに味と旨味が染み出て来ます。

 

九品目　真鯵　握り

夏の光物の代名詞　真鯵

味が良いからアジと名が付いたと言われるほどで、本当に美味しい魚です。

身の旨味と夏に脂がのると言う特性から鮨にピッタリです。生姜で青臭さも緩和してさっぱりと

 

十品目　ネギま串焼き

これビックリしました。笑

トロと白ネギを串に刺して焼いたもの。初めて食べましたがこれ美味しいです！

ネギとマグロは定番の組み合わせですが、焼いても抜群に合いますね

 

お酒②　作　恵乃智　中取り

えー。。。。美味しかったと思います。笑

 

 

十一品目　うざく

ウナギのかば焼きをザク切りしたものを使った酢のものです。

夏ならではの一品です。ウナギ食べれると嬉しくなっちゃいますよね笑

 

十二品目　石垣貝　握り

ここ数年急速に出回り始めた貝です。石垣貝とか、イシカゲ貝とか呼ばれたりします。

見た目は違いますが、凄くトリ貝に似た感じの食味です。しゃくしゃくとした触感にじわっと広がる甘みが最高です。

 

十二、十三品目　マグロ　赤身　中とろ

いづ屋さんのマグロは細かく切れ目が入っています。

食感を良くしシャリとの調和を高めてくれます。

寿司といえばマグロ。代名詞的なネタだけあってマグロがうまい店は暖簾に掛ける気持ちを感じます。

十四品目

ノドグロ炙り

かなりい大きいノドグロです。これを皮つきで炙って握っています。のどぐろのようなコッテリとした脂の乗る魚は、炙って香ばしい香りを纏わせる事で寿司にした時の

美味さが何倍にも増幅されるように思います。うまいです。

十五品目　縞海老炙り

縞海老シマエビという日本海側で獲れる少し珍しいエビです。

生でももちろん美味しいのですが、ほんの少し炙る事でエビは甘みが増します。

中心はレアで生の風味を残しつつ外側には香ばしい香り。境目は甘みをぐっと感じる複雑な旨味です。

咀嚼していくと香りから甘み、旨味へと感じ方が変わっていくのが楽しめます。

十六品目　穴子

兎に角柔らかい。フワッとトロっと。

この穴子をいかに柔らかく炊くのかが腕を問われるところです。こちらのはピカ一です。

15品頂いたのにこの穴子だけで10貫くらい食べれちゃいそうな軽やかさ。

煮詰めも抜群です。

十七品目　　玉

最後は玉子です。

寿司屋といえばやっぱり最後は玉子焼き。

しかも江戸前風の出汁巻きではない甘いみっちり詰まったやつ。

いづ屋さんは、最後に出て来るこれを楽しみにお鮨を頂いているようなところもあります。笑

玉子焼きとは言いますが材料にはエビのすり身や、魚のすり身なんかも入っています。それを出しで伸ばしたものをじっくり時間をかけて焼いています。

にもかかわらず！！まるでプリンのような風味なんです。笑

冗談のようですが本当なんです。甘くて少し焦げた風味がカラメルの様であって。

デザートのような。。

寿司屋の締めに相応しい逸品です。

 

【総括】

海なし県山梨は人口当たりの鮨屋の密度が日本一と言われています。そんな激戦区山梨では、甘ダレを塗った甲州寿司が根付いています。

そんな山梨に有って江戸前の本流の鮨を味わえるのはこちらのいづ屋さんが随一ではないかと思います。

お任せの握りをお願いし、大将とお話を交わしながらつまみを頂く時間は至福のひと時です。

摘まみと握りが交互に出て来るスタイルなので、お酒も進みますし握りも十分堪能できます。

お酒はお任せで、半合づつグラスで頂けます。そんなちょっとした我儘が通るのもカウンターで寿司を頂く醍醐味なのかな～と思います。

大将は毎週豊洲まで仕入れに行かれているそうで、そんな目利きに敵ったピカ一のネタが一番の手当と仕事を施されて鮨になって出てきます。

私の山梨県おすすめナンバーワンのお鮨屋さんです。

普段では味わえない美味しいお鮨、楽しい時間を過ごせること間違いなしです。私が保証します(笑)

気になった方は是非いかれてみて下さい！

 

店舗情報

寿司・割烹　いづ屋

電話 0553-22-0027
山梨県山梨市上神内川1606
izuya-sushi.net