ペットの健康管理

ペットの健康状態を良好にしておくことが最も重要です。ペットにとってペットホテルはいつもと異なる環境です。大好きな飼い主がおらず、1匹だけで知らない世界に身を置かれ、飼い主がいつ帰ってくるのかもわかりません。そのため、ペットホテルに預けること自体がペットにとっては多大なストレスとなるのです。もともと体調が悪ければ、さらに体調が悪化しかねません。

そのため、ホテルに預ける前には体調が悪くなっていないかを確認しておく必要があります。特に「目」「口」「鼻」「耳」「皮膚」「食欲」「排泄」については、普段と比べて変わったことがないか必ずチェックしてください。

また、清潔な個室で過ごせるペットホテルであっても他の動物も一緒に滞在しています。あらかじめノミ・ダニなどが付着していないかを確認しつつ、万が一に備えて予防することも大切です。

さらに、ストレスが軽減できるような準備も行ってください。ペットホテルでゲージを使うのであれば、ゲージに慣れる練習などが挙げられます。四六時中飼い主と一緒のペットであれば、外出をするなどして少し離れる時間を作るという練習も効果的です。

ワクチン接種

ペットホテルで個室やゲージなどを利用する場合でも、時間帯によっては他のペットと同じスペースで遊ばせたりすることがあります。そのため、個室を利用するにしても、動物病院が発行したワクチン接種証明書が必要になることが多いのです。

ペットホテルによって求められる予防接種証明書の種類が異なりますが、ワンちゃんを預ける場合は「狂犬病ワクチン」や「混合ワクチン」の接種証明書の提示を求められることがほとんどです。なお、狂犬病ワクチンは法律上必ず受けなければなりません。預ける前に必ず接種と証明書の準備を済ませておく必要があります。

ペットホテルの登録情報チェック

動物取扱業の登録があるペットホテルは、都道府県からの許可を受けています。この許可を受けているかをホームページなどで確認しておいてください。「ホームページに掲載されていない」「直接聞いたけれど答えが返ってこない」というホテルは避け、他のホテルに変えることもご検討すべきです。

ペットフード・おやつ

ペットホテルで食べ慣れていないフードが出されると、ペットがなかなか食べてくれないことがあります。また、普段と異なるフードを食べてお腹を壊したり、ストレスになったりといった懸念も否定できません。そのため、食べ慣れているペットフードやおやつを持っていくと安心です。

持参する際は、1食ごとにペットフードを小分けにしておくとフードの与えすぎを防げます。また、泊数にプラス1食分を予備として用意しておくと、お迎えが遅くなる、あるいは延泊するといった場合でもペットへ食事を提供できて安心です。おやつについても、普段から食べ慣れている物を密閉できる袋に入れて持って行くとよいでしょう。

敷物

ペットホテルの預かり形式は、個室やゲージで管理するタイプが多く見られます。衛生的には清潔に保っていますが、他の動物の匂いがついている場合があり、ペットがストレスを感じることもあるのです。普段ペットが使い慣れている敷物や飼い主の匂いがする敷物を持っていくと、ペットが安心して落ち着きやすくなります。

リード・おもちゃ

リードやおもちゃはペットホテルに用意してあることが多いアイテムです。そのため、必須の持ち物ではありません。しかし、使い慣れている物を使ったほうがペットは安心するため、ペットホテルの許可が得られるのであれば持って行くことをおすすめします。