趣味として楽しみたい

鮮やかな色合いや美しい容姿に惹かれて、熱帯魚を飼育したいという方も多いようです。室内に植物や生き物がいると自宅にいながら自然を感じることができ、優雅に泳ぐ熱帯魚を見ているだけでも癒されます。また、一度自宅にアクアリウムを設置すると5年、10年と何年も飼育される方も少なくありません。熱帯魚の種類も豊富なので、飽きることなく長く楽しめるのも魅力です。

部屋のインテリアとして

アクアリウムは円形や長方形、パーテーションタイプなど様々なデザインがあり、サイズも選べるので、自分好みのレイアウトが可能です。また、好みの水草や流木・サンゴなどと組み合わせて、オリジナルのアクアリウムをつくれることも魅力だといえるでしょう。

他にも、アクアリウムの流れるような独特の色合いはお部屋を華やかに見せてくれるため、お部屋のインテリアとしても人気です。特に人が集まるリビングルームに設置すると、より存在感がアップします。アクアリウムにはライトがついているので、照明としても役に立つのです。

家族のために

ファミリー層では、家族のためにアクアリウムを置きたいという方もいます。特に小さなお子さまがいるご家庭では、お子さまにお願いされてアクアリウムを自宅に置く方もいるようです。

住宅事情や諸事情によってワンちゃんやネコちゃんなどの動物を飼うことができない場合でも、周囲への鳴き声などを気にせずに済む熱帯魚なら飼いやすいと考えるご家庭もあるようです。熱帯魚の泳ぐ姿や成長していく姿を通じて、家族のコミュニケーションも生まれます。

最近では、アクアリウムを手軽に楽しむことができるレンタルセットもあり、ショップによっては設置のサポートまで行っています。

床荷重とアクアリウムの重さ

床荷重（ゆかかじゅう）とは、1平方メートルあたりの床が耐えることができる重さのことで、一般的な住宅であれば1平方メートルあたり約180kgです。これに対して、一般的なアクリル製水槽の満水時の重量を水槽の横幅のサイズごとに見ていきます。

• 30cm水槽：満水量は約24Lで、重量は満水時で27kg
• 60cm水槽：満水量は約55Lで、重量は満水時で65kg
• 90cm水槽：満水量は約170Lで、重量は満水時で183kg
• 120cm水槽：満水量は223Lで、重量は満水時で244kg
• 150cm水槽：満水量は490Lで、重量は満水時で543kg

※一般住宅の１平方メートル当たりの耐荷重は180kg

こうして見ると、一般住宅の1平方メートルあたりの耐荷量は180kgになるため、水槽の架台の範囲が１平方メートルの場合は、満水時の90cm水槽が限界だとわかります。一般家庭で90cm以上の水槽を設置する場合には、水槽の架台範囲に気を付けましょう。また、室内に置いたときに「満足して鑑賞できる大きさか」「生活動線は確保できているか」「出窓や本棚などではなく、水槽の重量に耐えられるアクアリウム専用の架台を使用する」といった点もポイントとなります。

地震対策

地震大国の日本では、地震対策についても考えなければなりません。主に3つの対策があります。

・水漏れ

災害時に水槽から水漏れがし、それが電源にかかると漏電による火災の危険性があります。そのため「フランジやフレーム付のものを選ぶ」「水位を低めに設定する」もしくは「天蓋を付ける」などの対策をしてください。

・電源を工夫する

電源の位置を高めにする、防水設計のタップを使うなどの工夫も必要です。電源タップは水槽より高い位置に設置し、水槽内の水がかからないようにすると安全性を高められます。

・設置台の対策

アクアリウム専用の設置台であればよいですが、キャビネットやメタルラックなどに設置している場合は、設置台の耐荷重を確かめて地震のときも重量に耐えられるようなものにしてください。