ブリーダーとは

ブリーダー（breeder）のブリード（breed）は繁殖を意味しており、ブリーダーはペットを繁殖し販売している方のことを指します。ペットショップとの違いは、ペットショップは仕入れた動物を販売しているのに対し、ブリーダーは自分で繁殖して販売している点です。

企業によるブリーダーも存在しますが、ほとんどは個人経営で全体の9割以上を占めます。また、ブリーダーを専業としている方の割合は約3割に過ぎず、趣味や副業として行っている方がほとんどです。

ブリーダーから子犬を購入するメリット

子犬はペットショップで購入する方の割合が多いのですが、ブリーダーから直接購入することもできます。ペットショップと比較した、ブリーダーで子犬を購入するメリットは以下のとおりです。

・親犬を確認できる

ペットショップでは子犬しか確認できませんが、ブリーダーなら親犬も確認できます。中には、ドッグショーで受賞歴のあるワンちゃんを繁殖させているところもあるので、優れた血統犬を購入することも可能です。

・中間マージンが発生しない

自分たちで繁殖して販売するので、中間マージンが発生しないため安く購入できる場合もあります。ブリーダーによっては、価格交渉でさらに安くしてもらえることもあります。ただし、ドックショーで受賞歴のあるようなワンちゃんの子犬の場合や、質の高いワンちゃんの子犬は、ペットショップでの価格より高くなることが多いようです。

・飼育に関する相談ができる

ペットショップによってはペットを販売しているだけで、専門知識の乏しいアルバイト従業員が接客するケースもあります。ブリーダーの多くは特定の犬種のみを繁殖しているので、購入するワンちゃんに関する知識が豊富です。ワンちゃんを飼うと戸惑うこともありますが、ブリーダーであればその犬種についての適切なアドバイスが可能です。

悪質ブリーダーとの間でよくあるトラブル

悪質ブリーダーから子犬を購入してトラブルに巻き込まれるケースがあとを絶ちません。よくあるトラブルには、次のようなものがあります。

・購入した子犬が病弱または先天性疾患があった

ワンちゃんには健康保険制度がないので、ワンちゃんの医療費は全額負担になります。ペット専用の保険もありますが、病気があると入れないこともあるので注意してください。費用の面だけでなく、病気のワンちゃんは知識がないと飼うのが難しいため、子犬を購入する際の健康状態はとても重要です。

・キャンセルで違約金を請求された

ブリーダーによっては、キャンセルで高額な規約金を請求したり返金に対応してくれなかったりすることもあるので注意が必要です。

優良ブリーダーと悪質ブリーダーの見分け方

優良ブリーダーと悪質ブリーダーの主な見分け方は、以下のとおりです。

・飼育している環境をチェックする

子犬を売って利益を上げることしか考えていないブリーダーは、狭い環境でより多くのワンちゃんを繁殖させようとします。狭くて汚れた環境では子犬は元気に育ちません。

・親犬の健康状態を確認する

親犬の病気が子犬に遺伝することがあります。また、親犬の健康不良は、ブリーダーが犬の世話を怠っている可能性も否定できません。

・契約書を準備してくれるか

ブリーダーから購入する際は、連絡先や契約内容、保証内容を書面で交わしてもらうことが大切です。ブリーダーに一方的に有利な内容になっていないか確認することも大切です。