サイズ

まず、最初に気をつけたいのがサイズです。

特に自宅にてアクアリウムを設置する場合は、床の耐荷重について知っておくことと、必ず水槽用の専用の架台を使用することを強くおすすめします。

一般住宅では1平方メートルあたり約180kgとなっているため、あまりに大き過ぎる水槽はおすすめできません。

水槽サイズは規格サイズから規格外のものまでありますが、はじめのうちは規格サイズの水槽をおすすめします。なぜなら、魚を飼育するには水槽の他にろ過装置やろ材、水槽用ヒーターなど他にもいくつかの装置が必要だからです。これらの装置を選ぶときに水槽が規格外であると、そのサイズに適している装置を探すのが難しくなります。反対に、規格サイズを選べば、仮に装置が破損して取り換えることになったとしても新しいものを探すのは簡単です。

また、水槽には専用の架台を使用してください。出窓や本棚などを活用するケースがありますが、重さに耐えられず棚だけでなく、水槽も破損してしまう場合があります。

他にも、最近では初心者用に水槽やろ過装置、ろ材など魚を飼育するための装置がすべてセットになって売っているものもあり、あれこれと選ぶ必要がありません。

ろ材の確認

次に、水槽セットを購入する場合はろ材が入っているかどうかを確認してください。

ろ材とは水槽内の汚れを取り除いてくれるろ過材のことで、通常ろ過フィルターに入れて使用し、水槽内の水質を安定させてくれるバクテリアの住み処となるため、水槽には欠かせないアイテムの一つです。

水槽セットの中にはろ材が入っていないものもあり、入っていない場合は別途購入しなければなりません。

もう一つ知っておきたいのが、ろ過フィルターには水槽内に汚れを取り除く以外に、水の中の汚れを毒性の低い「硝酸塩」に変換してくれる大きな役割があることです。

バクテリアがなければ水槽内の魚たちを長期間飼育することができないため、魚を飼育するためには欠かせないアイテムの一つだといえるでしょう。

砂利・底砂

水槽セットには、基本的に砂利や砂底は飼育する魚によって適している砂底が違うため含まれていません。

例えばメダカは田砂、金魚は大磯砂といったように、魚の性質や種類によって適している底砂が異なります。飼育する魚を決めたらその魚に適した砂底材を購入するようにしてください。

水槽用の照明

水槽用の照明は、水槽セットに含まれている場合は、標準的な明るさのものがほとんどです。

水槽内で水草を育てる場合には水草専用の照明が必要となります。なぜなら、水草は光合成をして成長をしていくので、光は水草の食事のようなものだからです。水草を飼育するには水草の成長に必要な光量が大切となるため、光の強さが十分なのかどうか確認してください。

セットになっているもので光の量が足らない場合は、追加して照明を2台設置するか、照明が付いていないセットを購入して、別途で照明のみ購入することをおすすめします。

水槽用ヒーター

多くの熱帯魚を飼育する際の適温は25～28℃となっていますが、日本には四季があるため秋から冬にかけては気温がグッと下がり、あまり水温が低すぎると魚が体調を崩してしまいかねません。

また、体調を悪くした魚の治療に一時的に水温を上げることもあり、そのためにも水槽用ヒーターはあったほうが便利です。

水槽は選ぶ素材によってメンテナンス方法が違います。ガラス製であればスクレイパーやマグネットクリーナーがよいですが、アクリル製であれば傷が付きにくい柔らかいスポンジがおすすめです。

このように、水槽の素材によってもメンテナンス方法が変わるため、気になることがあれば水槽を購入した販売店のスタッフへ相談してみてください。